5000万の赤字だった町の塗装工場を黒字化させた7つの方法ー7
←第6話:実稼働30%の真実ー若き工場長が見た「偽りの喧騒」
工場長という重責を担ってから、私の主戦場は現場から「数字」へと移った。
エンジニアだった私は、簿記も決算書も門外漢。だが、この迷宮を解き明かさなければ工場の未来はない。一年の月日をかけ、独学で会計を叩き込んだ末、私は背筋が凍るような事実に直面した。
「……在庫単価が、なぜ売価で設定されているんだ?」
製造業において、在庫は「かかった原価」で評価するのが鉄則だ。だが、この工場ではあろうことか「販売価格」で計上されていた。
これでは、作れば作るほど帳簿上は「含み益」で潤うが、出荷した瞬間に利益が消え、赤字が顔を出す。まさに経営の羅針盤を狂わせる「毒薬」だ。
さらに、一億円あったはずの現預金が、一年で三千万円を割り込んでいた。
犯人は前任者の使い込みではない。親会社から「売価」で無理やり買わされた、六千万円もの仕掛在庫だった。利益が乗った高値の在庫を押し付けられ、工場の血(現金)は吸い取られていたのだ。
私は即座に、在庫価格を「仕入れ原価」へと強制変更していった
経理部からの反論はなかった。粉飾に近いその数字に、正当な理由はどこにもないからだ。
私はようやく、本当の戦いができる土槌に立った。
そして経理の悪戦苦闘と同時に行っていたのが、実稼働わずか「2.5時間」という現場の空洞化を埋めるための、前代未聞の生産管理改革だった。
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Note:https://note.com/haletosu/n/n5bafcb04879f
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第6話:実稼働30%の真実ー若き工場長が見た「偽りの喧騒」 - もの作り工場の改善と集客 がピンバックを送信
2026年6月25日 5:47 AM
[…] →第7話:消えた一億円の行方、経理部長が仕掛けた「売価設定」という罠 […]
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