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第11話: 2倍の割増料金を叩き斬る —— 派遣契約の適正化と、戦力を選別する「3分間」の秘密

第11話: 2倍の割増料金を叩き斬る —— 派遣契約の適正化と、戦力を選別する「3分間」の秘密

第10話:仕事率「0」の衝撃 —— 暴かれた派遣会社の組織的「水増し」請求

派遣会社の「水増し請求」という不正を暴いた私は、次なる一手に着手した。契約書そのものの見直しだ。
改めて契約内容を精査して、私は絶句した。
そこには、特定の条件下では法定を遥かに上回る「二倍強」の割増料金が発生するような、異常な条項が紛れ込んでいたのだ。本社の社長がサインはしているものの、実態を精査せず形だけで判を押したのは明らかだった。
「労働基準法に則った、適正な割増計算に統一してくれ」
私は三社に対し、再契約を突きつけた。一社は反発して去ったが、残った会社との再交渉により、ケースによっては派遣コストを従来の半分にまで圧縮することに成功したのである。
だが、コストを削るだけでは工場は回らない。次にメスを入れたのは「人の質」だ。
当時、派遣会社は「数さえ揃えばいい」とばかりに、到底戦力にならない人間を送ってくることが常態化していた。そこで私は、法的にはグレーとされる「事前面接」を断行した。
と言っても、大層なものではない。三分で終わる「はなまる試験」とよんだ 簡単な筆記試験と、形式的な会話。だが、その裏には私が試行錯誤の末にあみだした、冷徹なまでの「選別基準」が隠されていた。
私がチェックしていたのは、たった二点だけだ。
「マニュアルを正しく理解できる能力があるか」
「緊急時に、迷わず報告・相談ができる性格か」
これまでの「真面目そうなら誰でもいい」という博打のような採用を捨て、この二点に合致する人間だけを現場に入れた。すると、驚くほど離職率が下がり、現場のミスも激減した。
この選別術は、後に正社員やパートの採用にも導入することになる。だが、私の「人を見る目」を支えていたのは、単なる試験の結果だけではなかった。そう戦力となる人財かどうかだった

 

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