監視カメラの実体
世界の防犯カメラ業界は市場規模としては、約5000億～1兆円規模と言われており、これは現在が監視社会となっている事が要因とされています。産経ニュースによると日本では500万台の監視カメラがあり主にビルの所有者や管理者、警備会社、警察などが所有しております。そして個人でも監視カメラを利用しているケースもあるとの事です。
実は日本の監視カメラ数は2020年のIHS Markitの調査によると世界で第5位で、以前はトップと言われていたイギリスが5位で500万台、第4位ドイツ520万台,第3位ロシア1350万台,第2位アメリカで5000万台そして第1位は中国で20,000万台と桁外れの監視カメラの数となっています。ただ、イギリスのロンドンでは1000人あたり67.4台に対して日本の東京では1000人あたり1.5台とそれほど多いと感じない事でしょう。実はイギリスよりも多く1000人あたりの監視カメラの多い都市のベスト10はすべて中国の主要8都市となっており、中国の監視カメラの多さは桁外れとも言えます。
中国では現在、朝 家を出て、朝食を何処で食べて、誰に会って、何時家に帰ったまで判るように監視されており、犯罪が発生するとAIが反応して公安が直ぐに取り締まるような体制になっており、中国の公安曰く、世界一安全な国と言っているとの事です。ある意味恐ろしい状態かもしれません。
ただ、日本でも同様ですが、警視庁の発表によると監視カメラの有効性は非常に高く、都内の複数の繁華街の防犯対策の一環としてなっており、犯罪の抑止に繋がっている。また交通事故等の原因調査や窃盗などにも効果があるとされています。
工場に監視カメラを設置する重要性
工場で監視カメラを設置する理由として 確かに防犯目的もあるが、工場内で利用する場合工程の監視に使用される事が一般的です。
品質管理のため
生産現場を監視する事で、トラブルが発生した時の原因追及や工程の作業内容を見直す事で、改善案を抽出したり、トレーサビリティーの向上に繋がります。
ネットワークでの監視
またこれらの監視カメラはネットワークに繋がり、IoT機器としてAIに接続しており、機械の誤作動、事故の防止、安全性の管理、従業員の作業状態の監視、等問題が発生した場合にいち早く対応が出来ます。
防犯対策
外部からの侵入者の抑止はもちろんの事、工場内での盗難や不正などを見つける事が可能となっています。AIと繋がっている事で、防犯対策も効果的となっています。
世界の監視カメラメーカー
2015年頃までは、アクシスコミュニケーションと呼ばれるスゥエーデンの企業が世界No1の会社で、初のネットワークカメラを開発しました。その会社をキャノンが買収した事によって世界市場に一気に需要が拡大して、日本企業が監視カメラの世界で首位に躍り出ました。
一方で当時第2位はHIKVISION（ハイクビジョン）社。第3位はDAHUA（ダーファ）社は猛追を開始した、中京防犯カメラセンターの調べによると、ハイクビジョンは北京オリンピックや上海万博などを経て2017年に全世界のシェア31％を超えたとして、世界シェアトップに踊りでました。同様にダーファもセキュリティー製品として全世界140カ所に出荷しておりアクシスコミュニケーションを抜いてシェア率11.8％で2位にキャノングループとなったアクシスコミュニケーションがシェア率3.9％と第3位に転落となった。
第4位のパナソニックも東京オリンピックでフランスの情報システム大手のアトスとともに最新の防犯カメラを展開しました。
特にすべてに共通しているのが、すべてネットワークに接続してAIによる画像の監視を行うようなシステムとなっているという事です。
特に中国企業が市場規模を伸ばした理由としては、中国政府が推し進めてきた、監視社会の強化が深く影響していると思われます。
防犯カメラ日本メーカーランキング
ものづくりデーターベースを運営しているイプロスが登録されている日本の防犯カメラメーカーのランキングを40社まで明記されていましたので、代表5社について詳細を明記いたします。※あくまでも登録している企業のランキングとなっていますご注意下さい。
1位 株式会社MIYOSHI
主に工事現場、建設現場、イベント会場向けで利用するカンタン監視カメラG-camが主要商品として取り扱っています。
2位 安達産業
駐車場や介護施設などの防犯対策カメラでネットに接続しなくても使えるもので、SDカード録画防犯カメラを取り扱っています。
3位 マスプロ電工株式会社
マンションのエントランス、ごみ置き場、駐車場など屋外で利用できるSDカード録画タイプカメラ
4位 ブロードウォッチ
家庭用の防犯カメラで天井型、屋外型の防犯カメラでSDカード記録タイプとなっています。
5位FIELD
無人店舗向けの監視カメラ見せるカメラ 監視カメラ画像を見せる事で、犯罪抑止を行う。データーはクラウドで管理
まとめ
工場にとってカメラは必要不可欠となっています。IoT機器としてネットワークに繋がる事で、遠隔で工場の現場を監視し、AIによって監視する事で、生産管理やキュリティーに非常に重要性が高くなっています。ただ、監視カメラがネットワークに接続している事で、通常のセキュリティー管理以外にも、体外的なセキュリティー対策が必要となってきました。
デメリットもありますが、これからのIT化にはメリットが大きく必須のアイテムとなっているため、これからの工場にマッチした監視カメラを選定する必要があります。
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