プロローグ

「あっそうなんですね、大変ですね~。」

敦子は田中さんの話を聞きながら、グラスにウイスキーの水割りを作るとマドラーでぐるぐるとかき混ぜるて、グラスをタオルで拭くと田中の前に置いた。

「敦子ちゃんも飲みなよ」

「ありがとうございま~す。」

笑顔を見せながら敦子は自分の水割りを作った。グラスを手にすると

「乾杯~」とグラスを合わせた。

そんな時カウンターの横にある電話のベルが鳴った。

店のママである、沢口素子が電話を取った。電話で何かしら聞くと

「敦子ちゃん 家から電話よ ちょっと急ぎみたいよ。」

素子からの声で敦子は、ボックス席を立って急いで電話に出た。

電話の向こうは母の美智子だった。

「えっ お父さんが・・・」