日本の工場は実に中小企業の90%以上が下請と呼ばれる受託企業です。ただ下請のままでは工場経営が継続が難しい時代になってきました。その為常に新たな販売チャンネルが必要となります。ここでは、下請業をやりながら新たな販売チャンネルを宇安方法についてまとめてみました。
日本では何故か「工場経営=下請」のような構図が存在しています。実際工場経営者は仕事を売り込む時に、大手のメーカーに営業をしたり、営業代行会社に頼んだりといった事ではないでしょうか?
ただ、現在の日本経済の状態から考えると、下請をつづけていても大きなメリットはありません。
以前であれば、大手の下請になれば、価格は多少抑えられるが、定期的に仕事が確保が出来るというメリットがありました。しかし2000年位以降、大手では製造拠点を価格の安価な中国などに移す計画が進行して、その発注側である大手企業も積極的な海外生産を行った事で、経営がガタガタになっている状態は大きな戦略ミスを感じます。
もともと、製造拠点を海外移管の理由は、「人件費が安いから」というよく判らない理由です。何故なら、海外から資金が入って、町が発展していけば、自然とインフレがおこり価格メリットは消えるからです。現に私が様々移管業務を行った2000年代の時から比較すると人件費は10倍にふくれあがりました。また、移管にかかった費用や私のような日本からの指導のための出張費用などを考えると結局中国などに対するボランティア活動をやっていただけに感じます。
そんな中国移管によって、国内の製造の需要が激減しましたが、ゼロになった訳ではありません。
ただ、口を開けてれば仕事にありつける時代は終わりました。製造工場もそれなりの戦略によって冷えた市場でも集客が出来る仕組みをつくる必要があるのです。
工場の経営は、様々なリソース(人・機械)が随時稼働する事で、思った以上に多忙な業務になります。権現を委譲して会社のシステムをスリム化してもどうしても時間が取られる傾向があります。
正直、私が工場長に就任して思ったのは、振り返ると過去自分と同じ業務をやっていた人たちは、なんであんなに早く帰れたのだろうか? と疑問に思う事があります。
当初はすべての承認業務が工場長のもとにやってくる、仕入れ先への注文書の確認、工場の手順書類、工場改善計画作り、資金繰り(自分の仕事か?と思っていましたがやってました。)、また、契約書の見直し、法規関連の見直し、新商品の開発などの検討をしていたため時間がいくらあっても足りない状態でした。
その中で集客に力を入れるのはかなり大変です。
一般的に営業というとやっぱり、定期的に訪問する。御用聞き営業が一般的であるが、工場長の業務にその余裕は正直ありません。
そんな時に活躍したのが、ネットを使用した、集客や商品販売なのです。
工場の責任者になる前は、技術として活躍をしていた。技術の中でも私がやっていたのは、コーディネーターです。顧客の要望は様々で正直わがままです。
そんな顧客の要望がすぐに答える事ができるように、普段から様々な情報ソースを集めていました。
ようするに顧客からこんな事出来ないかなと相談があれば、このメーカーの持っているこれとこれを合わせると要望に応えられるなあとかを普段行っていました。
ここで重要なのは、顧客は常に新しいものを求めているという事です。
実は、この時、ネットで実に変わったものが販売されている、売れているという事が耳に入ってきました。それは、パージをした樹脂の塊が売っているという話です。
パージとは、射出成形機のシリンダー内を色替えなどで掃除をする事を一般的な言い方で、ある意味これはこれは工場にとってゴミです。こんなものが、売れるんだと思ったほどです。
確かに以前カナダだったと思いましたが、雑誌になんでも売れると自慢した営業マンが友人から「だったら道に落ちているう〇こを売ってみろ」と賭け持ちかけられを、う〇こを売って友達との賭けに勝ったという話です(これは聞くと驚きますが、水牛のう〇こは、乾燥すると軽石のような感じになり、これにゴールド色に塗装をしてオブジェとして販売してこの人は成功したのです。)。
ただ、私が受け持ったのは、塗装工場と樹脂ホースカット工場でしたので、当時こんなものを考えました。
1)iphone ケース
オリジナル塗装がいくらでも可能でしたので、余った塗料などを利用して作ったので、ほぼ材料は無料でした。これを1000~4000円で販売しました。その中でよく売れたのがグリッターでした。このグリッターについては、後々時計の文字盤に採用されました。私が携わった工場が閉鎖した後、作り方を継承した会社が広げたのかもしれないですが、かなり有名になりました。
2)樹脂ホースの端材
工場では長尺の製品をカットして必要な長さをカットして販売していますが、1cm以下になると商品として販売が出来ないため、ゴミとして廃棄をしていましたので、これを1袋1000円でテスト販売をしてみました。これは熱収縮チューブのため配線の結線には使い康ものですので、あっという前にヤフオクで売れました。ゴミではありますが、製造メーカーとのしがらみがある事で、途中で中止しました。
もともと物販をやる目的がマーケティングだったため、大量生産はしませんでしたが、非常に利益率が高い商品が販売ができたのは事実です。
とりあえず試す事が大事です。
まずは工場の中には、不要品が結構いっぱいあります。不要品は最後はゴミになるだけですので、とりあえず販売してみましょう。
ネジや工具、壊れた機械でも問題ありません。ジャンク品でも良いのです。
現在は、CtoC市場(個人間取引)が非常に大きい市場になっています。ヤフオク、メルカリ、ラクマといったサイトなどで販売する事が可能です。
ただ工場で販売で販売をする場合は、ただ販売をするのでは無く、どんなものがいくら位で売れるのかというマーケティングを考慮しておく必要があります。
工場の不要品は要するに、工場で調達が可能なものだという事を知っておいて下さい。
つまり、それが利益のでそうな商品であれば、本格的に販売をしてみれば良いのです。
最初の話にもどりますが、工場は下請に甘んじている企業が大勢います、それは一番重要なマーケティングや販売という部分を人任せにしているのです。それによって、マーケティングや販売を主として行っている企業に搾取されているのです。
そのため、ものづくりという重要のセクションを行っているのに全体的な利益率が低くなってしまうのです。
現在は、御用聞き営業をしなくても世界に対して、自分の商品を販売する時代になりました。現在工場を経営していて、下請のみをやっているのであれば、新しい取り組みをしてみませんか?
以外とハードルは低いと思いますよ。そのひとつがネット通販という世界です。
工場の新たな販売チャンネルとしてとにかく実行してみる事です。またこの場合テストを繰り返しながらWebサイトを中心に新たな顧客開拓をする事が、工場の未来を向上させるために重要となっています。
さあ今までの下請体質から脱却してみませんか。
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