下痢は、生活習慣によっても発生する疾患ですが、場合によっては重傷するため注意が必要な病気です。市販薬を服用して悪化する場合もあります。

下痢(diarrhea)

出典高解像度の写真素材なら【写真AC】

下痢とは

下痢(diarrhea)は、食べ物、飲み物などが吸収する力が何らかの原因によって低下する事で、腸内環境が乱れて、悪玉菌が増加する事で発生します。特に腸の水分吸収能力が低下する事で、便の水分量が増加した状態をいいます。

下痢は、非常に身近な疾患ですが、発熱や嘔吐が同時に発生する場合重大な疾患の可能性があるため注意が必要な場合があります。特に血便が出るようであれば、緊急を要する場合が多々あります。

また下痢の時に尿がほとんど出ないような状態では、脱水症状をおこしていますので、早めの診察が必要となってきますので、近くの病院で診察を受けましょう。

一般的には、一時的な下痢が多いですが、長期化したり、下痢と便秘を繰り返すようであればやはり、炎症や他の病気の予兆の可能性がありますので、同様に受診する事をオススメします。

ただ、下痢は、身体の中の毒素を排出するために発生している場合もあるため、不用意に止めてはいけないという側面もあります。

下痢の原因

腸疲労が原因で下痢になる。

腸疲労は、一般的に暴飲暴食が原因となります。忘年会、新年会など、飲酒や食べ過ぎなどが立て続けに発生すると、胃腸が消化に追われる事で、自律神経のバランスを崩して、食べ物を消化、吸収する能力が低下します。この腸内環境の悪化によって発生する下痢の事を運動亢進性下痢といいます。特に飲酒は下痢の原因となり、腸内環境を悪化させるため注意が必要です。

腸疲労は、個人差があり、下痢では無く便秘になるケースもあります。

お腹を冷やす

冷たい飲み物を飲み過ぎると胃腸は、消化、吸収などの機能を停止していってしまうため、それによって水分の吸収が出来なくなり下痢となります。また清涼飲料水などを飲む事で体内の浸透圧によっても下痢となる事もありこれを浸透圧性下痢といいます。

ウイルス感染での下痢

ウイルス感染や細菌感染で下痢が発生した場合、発熱や腹痛、嘔吐などを伴います。特に血便が出た場合は、重症化している場合があります。この症状を分泌性下痢といい原因別にウイルス性腸炎細菌性腸炎などといいます。ウイルス性楊炎などの場合、ノロウイルスやロタウイルスが原因の場合があります。また細菌性腸炎の場合、代表的なのは大腸菌やサルモネラル菌で、加熱調理が不十分であった事が原因となります。

ウイルス性腸炎細菌性腸炎も伝染する危険性があります。海外で生ものや生水を食べたり、飲んだりして発生した場合これらを疑う必要があり、感染には注意が必要です。

投薬による下痢

抗生物質を服用していると、下痢になるケースがあります。これは薬剤性下痢と言って、抗生物質によって腸内の細菌のバランスが崩れる事で、発生するもので、治療のための投薬の場合やむを得ないかと思いますが、酷い場合は、主治医に相談しましょう。整腸剤などの追加投薬で改善する場合があります。

過剰なストレスなどが原因の下痢

突然の腹痛とともに下痢症状をおこしたり、便秘と下痢を繰り返し発生する症状で、精密検査をしても原因がはっきりしないものを、過敏性腸症候群といいます。原因ははっきりしないのですが、ストレスや生活習慣などや、以前ウイルス性腸炎などにかかった場合に発生しやすい言われています。

大腸がんが原因の下痢

長期的な下痢のひとつの原因として大腸がんがあります。大腸がんは、日本人の発がん率として総合で第二位になるがん疾患です。便秘と下痢を繰り返す症状で、末期に近いほど便秘になるといわれています。特に血便が混じる、便が細くなる、体重が減少するなどの症状が同時に発生します。

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎も長期的な下痢を発生させます。これは大腸に慢性的な炎症を発生させる疾患で、炎症の状態で変わりますが発熱、血便などが同時に発生します。

クローン病

クローン病も潰瘍性大腸炎と同様に口腔から大腸まで消化管のあらゆる部分で慢性的な炎症が発生する疾患で、長期的な下痢や腹痛がつづき場合によって血便が出たり、発熱がおこったりします。

下痢の予防と対策

断食をする。

腸が疲労して下痢になった場合、効果的なのがプチ断食です。特に暴飲暴食気味な食事が原因で下痢になった場合は、半日から1日程度胃や腸を休ませる事が非常に大事になります。腸の疲労を感じた場合は、ヨーグルトやりんごといった食事や、ダイエットなどに使用するファスティング食を取ってみるのも効果的です。

温かい水を飲む

意外と思う人が多いですが、下痢になると、体内の水分が減少する事で、腸の働きが低下してしまいます。そのため水分の補給は必須です。ただ、冷たい水は腸の働きを抑えてしまう原因のひとつですので、お湯やお茶など温かい飲み物で、体内の水分を補いましょう。

ただ、砂糖が入ったものは、糖反射と言って胃腸の働きを低下させてしまうので、シュガーフリー、ノンシュガーの飲み物にしてください。糖質は便秘の原因としても上げられます。

お風呂に入る

胃腸の働きをよくするためには、下痢には胃腸を温めてあげる事が重要です。そのためお風呂にゆっくりつかる事で、内臓もじっくりとあたためて上げる事が非常にこうか的です。

食物繊維を多く取る

短期的な下痢では、あまり無いとは思いますが、慢性的な下痢の場合、腸内に便や毒素などが、溜まっている場合があります。その場合食物繊維をしっかりと取る必要があります。その場合注意するのが、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維をバランスよく取る事が大事です。一般的に水溶性食物繊維1に対して不溶性食物繊維2の割合で取る事がバランスが良いとされています。

代表的な水溶性食物繊維

海藻、キノコ、こんにゃく

代表的な不溶性食物繊維

玄米、ライ麦、いもなど根菜類、豆

腹式呼吸で、腸の疲労を取り除く

腸の疲労の原因として、胃腸への血流の滞りです。その場合腹式呼吸をきちんと行う事も有効です。腹式呼吸は、吸った時にお腹を膨らまし、履いたときに、お腹を凹ます方法で、自律神経が正常化して横隔膜の動きをよくして、腸の蠕動運動を促す働きがあります。特にゆっくり深い腹式呼吸でやる事が効果的です。なれない人は、仰向けで寝ながら行うと良いでしょう。

運動をしてトレスを取り除く

過敏性腸症候群は、ストレスが原因の場合がありますので、軽度の運動をする事で、下痢が改善する場合があります。

糖質、脂肪分の摂取を少なくする

長期的な下痢や便秘と下痢を繰り返すような症状が続く場合は、まずは過敏性腸症候群を疑う必要があります。その場合食事療法として、糖質を控える、脂肪分など腸に負担をかけるものを抑える必要があります。

また、刺激物としてトウガラシなどの香辛料を減らすのはもちろうですが、コーヒーやアルコールなども控える必要があります。

薬物投与による下痢の改善

食事の改善や運動で改善しない場合、薬物を投与する事で改善する場合があります。

セロトニン3受容体拮抗薬

神経伝達物質であるセロトニンは、腸の動きのコントロールをしています。そんなセロトニンをコントロールする事で、下痢の症状を抑える場合があります。副作用として便秘が発生しやすい事もあり、男性にのみ処方していた薬剤ですが、最近は、女性にも処方しているようです。

高分子重合体

薬とは異なる気がしますが、一応紹介しておきます。ポリカルボフィルカルシウムをベースとして多い水分を吸収して、足りなくなると水分を放出する機能がある薬剤です。オムツや生理用品などで使用している高分子吸収体をイメージしてもらうと判りやすいかもしれません。高分子重合体の良い処は、下痢だけじゃ無く便秘症状にも効果的だと言う事です。そのため便秘や下痢を繰り返す症状などにも使用が可能になります。

消化管運動調整薬

ドパミンD2受容体遮断薬で一般的に座薬として使用するもので、消化管の運動を調整する薬剤です。一般的に下痢の場合に使用するものですが、便秘に対しても効果的な薬剤です。ただし、副作用として発疹や呼吸困難などのアナフィラシーショックが発生する場合があります。

乳酸菌製剤

一般的に整腸剤と呼ばれているもので、ビオフェルミンの商品名で言われているものです。医薬用語で言うとこれが、乳酸菌製剤になります。腸内環境を整える事で、下痢や便秘を抑える機能があるため、腹部の不快感が改善する事が出来ます。

また、長期投薬をしても身体に悪影響を及ぼさない数少ない薬のひとつですが、市販薬を飲む場合は、発売しているメーカーによって菌の種類が異なる事で注意が必要です。また生きた菌を休眠させた錠剤のため、温度や湿度に弱いためしっかりと管理しないと、菌が死滅している場合があります。夏場の東京では、5日程度で、死滅していたデーターもあります。

止しゃく薬

下痢が酷いときに飲む頓服(とんぷく)薬です。下痢は、身体の解毒作用にも繋がるもののため、下痢を止めるのは、緊急時のみとされています。

漢方薬

漢方薬を使用する場合は、体質の改善を主として場合に行います。冷え性や体力の低下などがこれにあたります。他の薬などと併用が多いですが、調整剤となるため下痢だけでは無く便秘にも効果があります。

抗不安薬の投薬

ストレスが原因の過敏性腸症候群の場合は、他の薬などで効果が無い場合に使用する場合があります。特にうつ病、不安症を併発している場合。

大腸がん、潰瘍性大腸炎、クローン病の場合

大腸がん、潰瘍性大腸炎、クローン病などは、慢性的な下痢症状となります。3日間連続で下痢が発生した場合慢性と判断します。その場合、市販の下剤などは飲まずに、近くの消化器専門の医師に診察を受ける事が大事です。そこで治療方法を確立する事が大事です。

背骨の歪みによる神経伝達疾患を治す

病院などで原因が特定出来ないものの80~90%は、神経圧迫が原因とされています。神経圧迫の多くは背骨の歪みが原因とされ、歪みによって、脳から各臓器への指令が伝わらない事で各臓器の機能不全になります。そのため背骨の歪みを取る事で、疾患が改善します。

そのため背骨の歪みを取り除く事で、成人病循環障害呼吸系疾患慢性疲労神経衰弱便秘膀胱炎尿失禁腰痛筋肉痛ストレス不安感不眠症胃潰瘍吐き気、飲み過ぎ、胃酸過多、下痢、心臓病、動脈硬化、高血圧、心不全、肺疾患、免疫力低下、鼻炎、蓄膿症、炎症、風邪、疲労感、腸炎、過敏性大腸症候群、消化障害、集中力低下、学習障害、うつ(鬱)病、睡眠障害、物忘れ、内臓気力損傷、肝機能弱化、胸がすっきりしない、肥満、糖尿病、腹部肥満、肝脂肪、心血管障害などの疾患の治療が可能と言われています。

脊椎セラピーと呼ばれる方法で、改善した人のレビューはこちらから

参考資料

おなら、便秘、下痢は「腸疲労」のサイン

下痢(メディカルノート)

下痢に悩むあなたへ(ビオフェルミン製薬)

下痢の症状と注意点(がんを学ぶ)

下痢になったら、どうしたらいいの?これってノロなの?