糖尿病は、食事などの環境要因と体質が原因で発生する疾患で、国民の12%で1000万人の罹患者がいると言われている疾患です。

糖尿病(Diabetes mellitus)

糖尿病
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糖尿病

糖尿病とは

糖尿病は、血管内のインスリン分泌量が減少する事で、血管内にある血糖(グルコース)を全身の筋肉への取り込みが出来なくなります。全身の筋肉では血糖が入ってこない事で、飢餓状態と勘違いする事から、筋肉タンパク質を分解してピルビン酸を排出します。ピルビン酸は、肝臓に保管されているグリコーゲンを分解してグルコース(血糖)を排出する事でさらに血糖値が上昇する。血糖値を下げるためにインスリンを必要としているが、膵臓でインスリンが出せない事で血糖値を下げる事が出来ない。このように悪循環がおこる疾患です。

また、米スタンフォード大学の児玉桂一、スウェーデンのルンド大学のデイモン トジャル、北里大学の研究チームなどの研究によると、3813件のデーターによって、コーカサイド、ネグロイド、アジアなど人種によって糖尿病に対する耐性に違いがある事が判明した。それによると日本人を含むアジア人は、コーカサイド、ネグロイドと比較するとインスリンの感受性が高いにもかかわらず、インスリン分泌能力が低い傾向があり、遺伝的に糖尿病を発病するリスクが高い事が判ります。特に日本人は食後のインスリンの追加分泌が低下する場合が多いとの事です。

厚生労働省の国民栄養素調査によると近年全体的なな1日の総エネルギー摂取量は減少傾向にあり、糖質は減少傾向ですが、動物性脂肪の増加傾向が見られており、過食や脂肪の過剰摂取が糖尿病の一因とされています。そして、日本国内に在住している日本人よりも北米などに移住した日本人の方が糖尿病発症率が高いとされ欧米型食事など食生活の変化も関係していると言われています。

また、糖尿病(Diabetes mellitus)は、1型糖尿病と2型糖尿病の2タイプがあります。

2型糖尿病

2型糖尿病は、糖尿病の10人に9人以上がこのタイプで、膵臓で作り出すインスリンの量が十分でない現象で以前はインスリン非依存型糖尿病と呼ばれていたものです。

2型糖尿病は、40歳を過ぎてから発症するのが殆どですが、若いうちから発症する場合もあります。糖尿病になる要因は様々ですが、食生活などの環境因子と体質の組み合わせで発生すると考えられている。また、病名に”糖”が入っている事で甘い物など砂糖の取り過ぎと思っている人がいますが、炭水化物全般の取り過ぎが対象となります。

膵臓のベーター細胞が炭水化物などの取り過ぎによってダメージを受けてインスリンの排出量が減少してしまうものです。初期であれば、飲み薬で対応しますが、それで血糖値が下がらない場合は、GLP-1受容体作動薬と呼ばれる注射になる場合があります。

2型糖尿病は、初期では自覚症状が無い事が多く次のような現象が発生します。

  • 疲労感
  • 皮膚が乾燥して痒い
  • 手足の感覚が低下する、または、チクチク指すような痛みがある
  • 感染症によくかかる
  • 頻尿
  • 目がかすむ
  • 性機能の問題 (ED)
  • 切り傷やその他の皮膚の傷が治りにくい
  • 空腹感やのどの渇きがひどくなる

などがあります。

1型糖尿病

1型糖尿病は膵臓でインスリンをほとんど作る事が出来なくなった状態で、インスリンの注射を必ずする必要がある疾患で、インスリン依存型糖尿病ともよばれていたものです。

ここまでの罹患者は、糖尿病の中でも10%以下ですが、10代、20代など年齢に関係無く発症する糖尿病です。1型糖尿病の場合原因は判っていないが、1型糖尿病にかかりやすい体質があると考えられており、膵臓の一部が破壊される事で、発症するとされています。

1型糖尿病は、

  • 普段よりのどが渇く
  • 頻尿
  • 急激な体重減少
  • 疲れがひどい

などが発生します。

糖尿病の原因と対策

糖尿病の直接の原因となるのが、血糖(グルコース)値の上昇です。そのためこのグルコースの上昇する要因となるものが糖尿病の真の原因となります。

肥満

一般的にBMI値が高い肥満ほど糖尿病に至る確率が高いとされています。それは、肥満によって高血糖状態が続くことで、膵臓のβ細胞が亢進して、これに膵臓がのβ細胞が疲弊してしまう事で発生すると言われています。

一方で、糖尿病を発症した日本人を含むアジア人の平均BMI値:22.7は、米国の32.3と比較すると、低くBMI値が低い状態でも糖尿病の発症率が高いデーターもあり、日本人に取って、標準体重であっても糖尿病の発症リスクが高い事から、日本人に取って肥満は糖尿病の原因として重要では無いとの意見もあります。ただ、平均的に同じBMI値であっても日本人を含むアジア人は、皮下脂肪よりも内臓脂肪が多い傾向がありこちらが原因のひとつとされています。

また、米国の医学誌「Cell Metabolism」に掲載された東京大学大学院医学系研究科/医学部附属病院 糖尿病・代謝内科の門脇 孝教授らの研究発表によりますと、血管内皮細胞のIRS2というインスリン受容体が存在しているが、これは血管を拡張させる作用を持つeNOSと呼ばれる酵素を働かせるもので、筋肉への血糖(グルコース)の取り込みを促すものです。しかし、肥満になるとこのIRS2の働きが悪くなる事が判明して全身の筋肉への取り込みが低下するとされています。

暴飲暴食

暴飲暴食は万病の素です。特に糖尿病の場合、インスリンの亢進を促すような食事を控える必要があります。血糖値を急激に上げやすい高GI食については注意が必要です。高GI(グリセミック・インデックス)には、パンや菓子類など精製された食品が高い傾向があります。表1を参考にしてください。

表1 GI値一覧
分類 食品 GI値
砂糖・菓子・飲料 上白糖 99
穀物・パン・麺類 食パン 95
穀物・パン・麺類 フランスパン 95
砂糖・菓子・飲料 チョコレート 91
いも類・きのこ類等 じゃがいも 90
砂糖・菓子・飲料 大福もち 88
砂糖・菓子・飲料 ドーナッツ 86
砂糖・菓子・飲料 キャラメル 86
穀物・パン・麺類 もち 85
穀物・パン・麺類 うどん 85
果物 いちごジャム 85
砂糖・菓子・飲料 フライドポテト 85
穀物・パン・麺類 精白米 84
穀物・パン・麺類 ロールパン 83
砂糖・菓子・飲料 ショートケーキ 82
穀物・パン・麺類 そうめん 80
野菜類 ニンジン 80
豆類 こしあん 80
砂糖・菓子・飲料 ホットケーキ 80
砂糖・菓子・飲料 みたらし団子 79
豆類 つぶあん 78
砂糖・菓子・飲料 クッキー 77
穀物・パン・麺類 コーンフレーク 75
穀物・パン・麺類 胚芽精米 70
いも類・きのこ類 やまいも 75
いも類・きのこ類 トウモロコシ 75
砂糖・菓子・飲料 はちみつ 75
穀物・パン・麺類 クロワッサン 70
砂糖・菓子・飲料 クラッカー 70
砂糖・菓子・飲料 カステラ 69
穀物・パン・麺類 パスタ 65
穀物・パン・麺類 中華麺 65
野菜類 かぼちゃ 65
いも類・きのこ類 ながいも 65
果物 パイナップル 65
乳製品・卵 アイスクリーム 65
いも類・きのこ類 さといも 64
果物 桃缶詰 63
いも類・きのこ類 60
穀物・パン・麺類 おかゆ(精白米) 57
果物 レーズン 57
果物 みかん缶詰 57
穀物・パン・麺類 玄米 56
肉類・魚介類 ちくわ 55
いも類・きのこ類 さつまいも 55
果物 バナナ 55
穀物・パン・麺類 そば 54
砂糖・菓子・飲料 プリン 52
肉類・魚介類 かまぼこ 51
肉類・魚介類 焼き豚 51
穀物・パン・麺類 全粒粉パン 50
穀物・パン・麺類 パスタ(全粒粉) 50
肉類・魚介類 ツナ缶 50
果物 ぶどう 50
肉類・魚介類 ベーコン 49
肉類・魚介類 サラミ 48
肉類・魚介類 つみれ 47
砂糖・菓子・飲料 ココア 47
肉類・魚介類 ハム 46
肉類・魚介類 ソーセージ 46
肉類・魚介類 豚肉 46
豆類・海藻類 厚揚げ 46
砂糖・菓子・飲料 ゼリー 46
肉類・魚介類 牛肉 45
肉類・魚介類 鶏肉 45
肉類・魚介類 カキ 45
野菜類 ゴボウ 45
豆類・海藻類 グリンピース 45
肉類・魚介類 うに 44
肉類・魚介類 しじみ 44
肉類・魚介類 あわび 44
肉類・魚介類 うなぎ蒲焼き 43
豆類・海藻類 油揚げ 43
肉類・魚介類 ホタテ 42
豆類・海藻類 豆腐 42
砂糖・菓子・飲料 オレンジジュース100%果汁 42
肉類・魚介類 あさり 40
肉類・魚介類 マグロ 40
肉類・魚介類 アジ 40
肉類・魚介類 海老 40
肉類・魚介類 イカ 40
肉類・魚介類 たらこ 40
肉類・魚介類 イクラ 40
乳製品・卵 生クリーム 39
砂糖・菓子・飲料 カフェオレ 39
いも類・きのこ類 レンコン 38
果物 37
果物 さくらんぼ 37
果物 りんご 36
果物 洋なし 36
果物 キウイ 35
果物 ブルーベリー 34
果物 プルーン 34
果物 レモン 34
乳製品・卵 クリームチーズ 33
乳製品・卵 ドリンクヨーグルト 33
豆類・海藻類 納豆 33
果物 32
果物 オレンジ 31
乳製品・卵 マーガリン 31
野菜類 タマネギ 30
野菜類 トマト 30
乳製品・卵 バター 30
乳製品・卵 30
豆類・海藻類 大豆 30
豆類・海藻類 枝豆 30
いも類・きのこ類 松茸 29
いも類・きのこ類 えのき 29
果物 イチゴ 29
野菜類 長ネギ 28
いも類・きのこ類 エリンギ 28
いも類・きのこ類 しいたけ 28
いも類・きのこ類 しめじ 27
野菜類 キャベツ 26
野菜類 ピーマン 26
野菜類 サヤインゲン 26
野菜類 大根 26
野菜類 竹の子 26
いも類・きのこ類 なめこ 26
いも類・きのこ類 きくらげ 26
乳製品・卵 低脂肪乳 26
乳製品・卵 牛乳 25
乳製品・卵 プレーンヨーグルト 25
野菜類 グリーンアスパラ 25
野菜類 ブロッコリー 25
野菜類 春菊 25
野菜類 カブ 25
野菜類 なす 25
豆類・海藻類 アーモンド 25
野菜類 セロリ 24
野菜類 モロヘイヤ 24
いも類・きのこ類 マッシュルーム 24
いも類・きのこ類 こんにゃく 24
野菜類 レタス 23
野菜類 ミョウガ 23
野菜類 小松菜 23
野菜類 チンゲンサイ 23
野菜類 きゅうり 23
いも類・きのこ類 しらたき 23
豆類・海藻類 豆乳 23
野菜類 サラダ菜 22
野菜類 もやし 22
豆類・海藻類 ピーナッツ 20
豆類・海藻類 ひじき 19
豆医・海藻類 昆布 17
野菜類 ほうれん草 15
豆類・海藻 もずく 12
豆類・海藻 ところてん 11
     
     
     

また、高GI食は、急激に血糖値があがる一方で急激に下がる傾向がある事から、お腹が空きやすく肥満に繋がる食事となります。ただGI値が低いからといって食べ過ぎは注意が必要です。

低GIの単糖であるフルクトースの問題

一般的に糖尿病の原因として考えられている血糖値の上昇に大きく影響する高GI食の原因物質とされているものにグルコースが上げられます。一方で低糖の代表とされているフルクトースに疑いの眼が出てきました。

肝臓で低GI値の単糖であるフルクトースを合成出来ないようにしたマウスに過剰なグルコースを与える実験をした処、肥満やメタボリックシンドロームが発生しなかったという。また別の実験でフルクトースの多く入った清涼飲料水を多量に飲む事で、ケトーシス(代謝異常によるケトン症)によって糖尿病が発症した例もあります。

そのためフルクトースの過剰摂取が問題の可能性があるとされています。但しまだ、断定は出来ていません

運動

運動不足は高血糖の原因となるため、運動によって血糖(グルコース)や脂肪酸については全身の筋肉で燃焼させる事で、血糖値を低下させる事ができます。また肥満を解消する事で、eNOS酵素の活性を促す事でインスリンを全身の筋肉へいかせやすくする事が出来ます。

また運動を習慣化する事で、インスリン抵抗性が改善して血糖値が安定化しやすいというメリットもあります。

糖尿病に有効な運動としては、血糖値を上げる要素であるピルビン酸を出さないために、有酸素運動が適しています。有酸素運動は、歩行、ジョギング、水泳などの全身運動などがオススメです。また歩行であれば1日1万歩を目安としてください。ダラダラ歩くのでは無く、大股で少し早足で歩いてください。1~2時間程度の散歩になるかと思います。

また、ノルディックウォーキングポールなどを使用する事で足への負担を軽減して全身運動になりますので、ご使用をオススメします。

遺伝的要因

遺伝的な要素として、人種などの問題もあり特に日本人を含むアジア人は糖尿病のリスクが高い事がありますので、普段から食事と運動には普段から注意をする事が大事です。

また、現在は遺伝子検査などで、代謝異常などを調べる事が可能ですので、知っておく事で様々な対処が可能になります。

糖尿病

背骨の歪みによる神経伝達疾患を治す

病院などで原因が特定出来ないものの80~90%は、神経圧迫が原因とされています。神経圧迫の多くは背骨の歪みが原因とされ、歪みによって、脳から各臓器への指令が伝わらない事で各臓器の機能不全になります。そのため背骨の歪みを取る事で、疾患が改善します。

そのため背骨の歪みを取り除く事で、成人病循環障害呼吸系疾患慢性疲労神経衰弱便秘膀胱炎尿失禁腰痛筋肉痛ストレス不安感不眠症胃潰瘍吐き気、飲み過ぎ、胃酸過多、下痢、心臓病、動脈硬化、高血圧、心不全、肺疾患、免疫力低下、鼻炎、蓄膿症、炎症、風邪、疲労感、腸炎、過敏性大腸症候群、消化障害、集中力低下、学習障害、うつ(鬱)病、睡眠障害、物忘れ、内臓気力損傷、肝機能弱化、胸がすっきりしない、肥満、糖尿病、腹部肥満、肝脂肪、心血管障害などの疾患の治療が可能と言われています。

脊椎セラピーと呼ばれる方法で、改善した人のレビューはこちらから

参考資料

食品別GI値一覧表

Ethnic Differences in the Relationship Between Insulin Sensitivity and Insulin Response(Diabetes Care; June 2013 vol.36 no.6, 1789-1796)

糖尿病とは?原因と症状(初期症状)

糖尿病とは?(糖尿病サイト)

糖尿病の食事(東京都病院経営本部)

糖尿病ってなに?(糖尿病情報センター)

糖尿病になりにくい生活(食生活)