循環障害

循環障害は、血管に多々の原因によって血流が滞り末端の細胞や組織に影響を及ぼす疾病です。

循環障害(Circulatory failure)

循環障害
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循環障害とは

循環障害(Circulatory failure)は、血管やリンパの循環が何らかの原因によって阻害され臓器や組織に障害が発生する事をいいます。代表的な循環障害として充血、鬱血、虚血、出血、血栓症、塞栓症(そくせんしょう)、梗塞(こうそく)、高血圧、浮腫(ふしゅ)、脱水症などの事をさします。

一般的に体内では、血液やリンパ液が循環する事で、末端の細胞や組織に必要な栄養素や酸素などを供給しています。逆に末端で生じた炭酸ガス、乳酸といった老廃物を排出させるのに利用されています。

血液は、動脈によって栄養を運び、静脈によって老廃物をもどして、毛細血管によって各末端細胞や組織に必要な栄養素を拡散し、細胞や組織で発生した、代謝物などの収集を行っています。一部の代謝物は、リンパ管を介して腎臓や肺から体外に排出されます。循環器はこのようにして正常を保っています。

何らかの原因によって、循環障害が発生すると心臓からの血液拍出量が減少して血液循環が悪くなる事で、末端の細胞、臓器、組織に栄養が送れなくなり、遅れなくなった細胞や組織での栄養不足によって細胞が最終的に機能しなくなったりします。

循環障害の原因

末梢循環障害

末梢循環障害によくある例としては、寒冷期に、手指が冷える、痺れるといった現象が発生して、次の段階として、レイノー現象が発現するようになります。

レイノー現象とは、一時的な血管のれん縮によって蒼白、紫色、発赤の順に3相性の色調変化が発生します。一般的に末端の手指に多く発生しますが、足、耳、鼻、舌、口唇と部位は問いません。また発生する部位については、決まっておらず両手に出たとしても、異なる指に発生する事が多い。

色相としては第一段階の蒼白で、血流の途絶が発生し第二段階の紫色では、指先のしびれ、冷感、疼痛、知覚低下など自覚症状が発生して、チアノーゼが発生しています。第三段階の赤色では指が低酸素によって、血管が反応性に拡張していき皮膚の色が赤色になります。そして正常に状態にもどる現象です。短い人で1分程度、長い日とで30分程度のサイクルのためこのレイノー現象は病院等では判断がしにくい現象といえます。また手が冷たい時に発生するのでは無く、寒冷時に全身が冷えたときに発生するもので、症状が重病化すると、レイノー現象が発生する部位が増大すると言われています。

レイノー現象を生じる病気

レイノー病

若い女性に多いもので、基礎疾患等が認められず、定期観察が必要なもので、場合によっては強皮症と診断される場合があるものです。

膠原病

レイノー現象を訴える患者の30~60%が膠原病の疑いがあるケースが多く、強皮症を持っている人も高確率で膠原病を持っています。混合性結合組織病では殆ど、全身性エリテマトーデスの18~44%、多発性筋炎・皮膚筋炎の10~20%などが膠原病と診断されるようです。また他に関節リウマチ、シェーグレン症候群、血管炎症候群なども10%以下の確率で膠原病を持っています。

閉塞性動脈疾患

閉塞性血管疾患もレイノー現象を起こす疾患で、バージャー病、閉塞性動脈硬化症、胸廓出口症候群、マクログロブリン血症などが代表的な疾患となります。

血液疾患

真性赤血球増多症、クリオグロブリン血症などもレイノー現象が発生します。

内分泌疾患

甲状腺機能低下症、膵臓の腺がんなどもレイノー現象が発生します。

外傷や振動による疾病(職業病)

レイノー現象を引き起こす職業病として、チェンソーなど手持ち振動工具を長時間持つような仕事一般的に振動工具病、手を酷使するタイピスト、キーパンチャーなどがあります。また怪我などの外傷や手術後の松葉杖による動脈炎などが原因となる場合があります。

薬物・化学物質による中毒

化学物質、薬物によってもレイノー現象が発生します。塩化ビニールモノマーを扱う労働者や、麦角アルカロイド、βブロッカーそして抗がん剤の副作用としても発生すると言われています。

神経性障害

血管神経症候群、神経疾患によってもレイノー現象が発生します。

循環障害の予防と対策

循環障害の場合、血流を良くする事が、1番の治療方法です。

保存的治療方法

薬物を投与する事で、血管を拡張する薬や血液をサラサラにかる薬を投与する事で、血流の流れをよくする事が重要です。また、それとともに適度な運動をする事で、血流の流れを良くして太さや血管の数を増やす努力が重要です。また運動については、3ヶ月以上継続する事が大事です。

血行再建術(カテーテル治療)

血行再建術は一般的にはカテーテル治療と呼ばれるもので、血管内にカテーテルを挿入して、狭窄部分や閉塞部分にバルーンで血管を拡張したり、ステントと呼ばれる金属製の筒で血管を内側から補強して血流の改善を図ります。体への負担の少ない手術ですが、体質として狭窄がおこり一定の頻度で発生する可能性があります。

血行再建術(バイパス手術)

血管内に発生した閉塞部分を迂回した血管を作る事で、血流を再開する方法で、別の部分にある自分の血管を移植したり、人工血管を使用したりする方法です。

循環障害に関係する原因の除去

循環障害の疾病の原因となるものとして、禁煙、感染症、栄養障害、自己免疫疾患などに要因がある場合があります。特に喫煙と循環障害は、密接に関係しており、喫煙によって血管の収縮が発生させる事で、改善が見込める場合があります。

循環障害に対応する再生治療

循環障害では、血管再建術は、非常に良い治療方法ですが、末期腎症などは、適用外となてしまうため再生医療によって治療する方法があります。

東京女子医科大学では、再生医療として患者の骨髄血もしくは末梢血から血球分離装置を使用して単核球を取り出して、虚血した筋肉に注射する事で、患部を治療する方法があり、処置時間も20~30分程度で難治性潰瘍を治癒する事が出来るという事です。

背骨の歪みによる神経伝達疾患を治す

病院などで原因が特定出来ないものの80~90%は、神経圧迫が原因とされています。神経圧迫の多くは背骨の歪みが原因とされ、歪みによって、脳から各臓器への指令が伝わらない事で各臓器の機能不全になります。そのため背骨の歪みを取る事で、疾患が改善します。

そのため背骨の歪みを取り除く事で、成人病循環障害呼吸系疾患慢性疲労神経衰弱便秘膀胱炎尿失禁腰痛筋肉痛ストレス不安感不眠症胃潰瘍吐き気、飲み過ぎ、胃酸過多、下痢、心臓病、動脈硬化、高血圧、心不全、肺疾患、免疫力低下、鼻炎、蓄膿症、炎症、風邪、疲労感、腸炎、過敏性大腸症候群、消化障害、集中力低下、学習障害、うつ(鬱)病、睡眠障害、物忘れ、内臓気力損傷、肝機能弱化、胸がすっきりしない、肥満、糖尿病、腹部肥満、肝脂肪、心血管障害などの疾患の治療が可能と言われています。

脊椎セラピーと呼ばれる方法で、改善した人のレビューはこちらから

まとめ

循環障害は様々な原因があり、初期症状では、薬物治療等で対応が可能ですが、重度の場合は手術が効果的です。また、血管再建術などの再建が出来ない場合は、現在は再生手術などもあります。

参考資料

循環障害(コトバンク)

末梢循環障害

振動障害による末梢循環障害の他覚的評価法としてのFSBP%

知ってもらいたい医学用語の基本 (4)循環障害 その1

[10] 血管の病気・・・「こぶ」と「詰まる」

レイノー現象とは

末梢血管疾患 – 患者さんへ – 京都大学 心臓血管外科

糖尿病下肢末梢循環障害に対する再生医療「自己単核球移植術」